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【ST現状】data

ここではSTが置かれている現状を、様々なキーワードやデータで見て行きます。わたしたち言語聴覚士が「なぜ」必要とされているのか。「今」を知るところから始めてみましょう。

医療や福祉の現状から見た言語聴覚士

高齢者福祉の時代に、専門性が求められています。

1999年の第1回国家試験以降、言語聴覚士が活躍する場は急速に広がっています。これには、日本の人口構成や社会情勢、政策が深く関わっています。「少子高齢化」という言葉を耳にするようになって久しいですが、今の日本の高齢化率は25.1%、4人に1人が高齢者という時代です。今後もこの割合は増える見込みです。高齢者が増え、言語聴覚療法や摂食嚥下療法の対象者が増えているという現状もありますが、社会のしくみも変化しています。高齢化社会にむけた政策として2000年に「介護保険」がスタートし、リハビリテーションは医療から福祉へと広がっています。発症後から一定期間は病院(医療保険)でリハビリテーションを。その後は、自宅や施設(介護保険)でリハビリテーションを、という流れになってきました。そのため、医療と福祉の両方の現場で、その職能が求められている、という訳です。

【高齢化率25.1%】医療→介護

「地域包括ケアシステム」という考え方と、「介護を予防する」という考え方。

また、4人に1人が75歳以上の超高齢化社会になる2025年に向けて、ほかにも政策上の様々な取組みが始まっています。最近では「地域包括ケアシステム」といって、住み慣れた地域で、住まい、医療、介護、予防、生活支援を一体的に提供できる社会のしくみ作りが始まりました。そして地域では、生きがいや役割をもって生活できる地域を実現するという目的で、「介護予防市町村支援事業」が行われています。また病院では、平成26年度からリハビリテーション専門職の病棟配置が始まり、「介護を予防する」という観点からの役割も加えられ、活躍の場は広がっています。「地域包括ケアシステム」や「介護予防」にむけて、「今、リハビリテーション専門職に出来ることは何か」を、行政や民間、そして言語聴覚士一人ひとりが考え、動き始めています。

日常生活圏域(30分でかけつけられる圏域)

病院や施設、家庭、地域からも求められる言語聴覚士ですが、その数は全国でまだ2万4千人程度しかいません。小児の発達障害などの領域においても、医療や福祉、教育機関からのニーズは増えつつあり、社会の様々な場所で言語聴覚士が待ち望まれています。時代の流れに応じてますます求められる言語聴覚士。社会にとっても、患者様一人ひとりにとっても、その存在と役割はとても大きいのです。

データで見る言語聴覚士

※統計情報については、日本言語聴覚士協会より引用

言語聴覚士国家試験 合格者数累計

POINT 1999年に第1回言語聴覚士国家試験が行われ、4,003名の言語聴覚士が誕生しました。
以降毎年1回国家試験が行われ、2014年3月には23,773名となりました。その数は時代の要請とともに年々増えています。

就業状況

POINT 一般社団法人日本言語聴覚士協会は、日本で唯一の言語聴覚士の職能団体です。2014 年 3月の会員数は13,130名。協会のデータをもとに言語聴覚士の現状をみてみましょう。会員の8割以上は常勤で言語聴覚士の仕事に就いています。非常勤勤務も含めると、約9割の会員が現役言語聴覚士であることがわかります。

年齢構成と男女比

POINT 男女比は約2割が男性、約8割が女性です。年齢層では30歳代が最も多く、全体の5割に迫る数となっています。次いで多い20歳代と合わせると8割近くが20歳代~30歳代で、比較的若手が多い年齢構成となっています。国家資格となって16年。社会人経験を経て30歳代、40歳代から言語聴覚士となる方も多く、今後の成長に期待が高まります。また、就業状況のデータと合わせてみてみると、8割以上の会員が常勤勤務をしていることから、多くの女性が常勤で言語聴覚士を続けていることがわかります。女性も働きやすく、ライフサイクルに合わせて働きやすい職業であると言えます。

勤務先

POINT 8割近くが医療機関、1割近くが老人保健施設・特別養護老人ホームで勤務しています。医療機関で働く言語聴覚士が最も多い結果となっていますが、医療機関でもまだ言語聴覚士は不足しており、需要に応えられていないのが現状です。福祉や教育の領域でも言語聴覚士へのニーズが高まっていますが、その数は2割ほどに留まっています。時代の要請に見合う構成にするためには、もっと言語聴覚士が増えることが必要です。

会員が対象としている障害(複数回答)

POINT 摂食嚥下障害が最も多く、次いで成人言語・認知(失語症やその他の高次脳機能障害など)、 発声・発語(構音障害、音声障害など)となっています。
最も多い摂食嚥下障害は、ここ 10年〜15年で原因の究明や治療法、予防法の研究が進み、そのニーズが急速に高まりました。
一人の患者様が複数の障害を合併していることも多いですが、言語聴覚士はどれか一つの障害に限って診ていくのではありません。その方がもつ障害全てに関わって評価や訓練を行います。成人、小児、聴覚と多領域にわたって、複数の障害を対象に言語聴覚士が活躍しています。

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