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耳が聞こえない、聞こえにくくなる障害【聴覚障害(難聴)】“hearing Disorder”【きく】

耳が聞こえない、聞こえにくくなる障害【聴覚障害(難聴)】“hearing Disorder”【きく】

障害の概要

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なんだか、まわりの音が聞き取りにくいかも?

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聴覚障害(難聴)とは、「周りの音や話し声が聞こえにくい状態」のことです。もともと私たちの耳は、音を大きくする機能を持っています。音を大きくする機能がちゃんと働かない場合、入ってくる音が小さくなり、聞こえにくくなります(伝音難聴)。また、大きくする機能は働いても、音を脳に伝えるには、電気信号に変えて神経で脳まで運んであげる必要があります。ここでの働きがうまくいかなくても、音は聞こえにくく、音を理解することがむずかしくなります(感音難聴)。
こうした難聴は、1,000人の赤ちゃんに一人見られますが、その後の人生で、病気や事故により聞こえにくくなる場合があり、治療や手術が必要になったり、補聴器を使って聞こえを補わなければならなくなることがあります。

02  例えば?

例えば、こんなこと/こんな時ありませんか?

  • イラスト1

    出産後、産院でしてもらった検査で、聞こえにくいかもと言われた。

  • イラスト2

    もう1歳半になったんだけど、まだおしゃべりをしない。

  • イラスト3

    おばあちゃんのテレビの音量が、やたらと大きい。

03  検査や治療について

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治療で聞こえにくさが治らないときには、補聴器を。

耳鼻咽喉科では、まず耳だけでなく、鼻や喉も一通り診察した上で、聞こえの検査をし、その結果によって、鼓膜の動きを測る検査や、ことばの聞き取り検査、さらには音を電気信号に変える細胞の働きを調べる検査、画像検査などを、医師が適宜選択して実施します。検査後の診断を受けて、治療開始です。服薬治療や、外科的治療が選択されます。また、そうした治療の結果、聞こえにくさが快復しない場合は、補聴器装用が勧められます。
補聴器は、「音を大きくして耳に聞かせる機械」です。以前は、周囲の音も話し声も等しく大きくしていたため、聞きたい音が聞こえないと不評でしたが、近年は雑音抑制の機能が発達し、話し声がすっきり聞こえる補聴器も増えてきました。また、20年前から「人工内耳」という埋め込み型の補聴医療も進み、難聴の程度が重たい方に装用されています。

04  予防について

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不必要に大きな音を聞かない。

音は私たち人間をつなぎ、環境をつなぐ大切な感覚です。私たちの耳は、20,000Hzの範囲の音の高さを1Hzの違いでも区別でき、さらに紙がこすれるような小さな音から、飛行機の爆音等の強大音まで広い範囲で聞くことが可能な大変高性能なものです。ですが、飛行機の爆音クラスの大きさの音を2秒聞き続けると、音を電気信号に変える細胞が死滅し、二度と元に戻らず、難聴になってしまいます。また、遺伝子的にある薬物を摂取すると難聴になりやすいタイプの方もあります。耳を大切にするためには、不必要に大きな音を聞かず、家族に難聴者がいる場合は、遺伝子診断を行って、予防できることも増えてきました。耳を大切にし、難聴を予防したいものです。

05  未来の話

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こんな未来も始まっています。

「人工内耳は20世紀最高の医療機器」といわれ、手立ての無かった最重度の難聴者に「聞こえ」の恩恵を与えました。人工内耳を着ければ、生まれつきの重い難聴児でも、騒音のある場面・複数の会話以外でなら、自由に話が聞けて話せるようになりました。髪の毛で人工内耳が隠れていると、難聴があることに全く気づかれないほどで、完成形に近い発展を遂げています。また生まれつき耳の形が整っていない人への再生医療の応用も始まり、10年後、20年後には、具合の良くない聞こえの器官全てを、再生医療で置き換えるという治療も、視野に入ってきています。しかし、医療や医療工学が発展しても、障害を軽減できないこともあるはずです。たとえ、障害があっても充実した人生を送れることを手助けする、それがセラピストの仕事です。

06  さいごに

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周囲の方へ。

難聴でたとえ補聴器や人工内耳で補ったとしても、難聴の無い耳と同じように聴くことは不可能で、騒音抑制されているとはいえ騒音が大きい場合や複数での会話の理解は、困難なことが多いものです。周囲の人は、出来るだけ静かな環境で、ゆっくり、ハッキリ、やや大きめの声で話をする配慮が、難聴者には必要といえます。

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もしかしたらと思ったら...

聞こえにくい、と本人や周囲の人が感じたら、必ず耳鼻咽喉科医の診察を受けましょう。
最初は近くの開業医さんで診てもらいましょう。難聴の多くは、開業医さんでの治療で、快復することが多いものです。
また、朝起きたら耳が急に聞こえにくくなった、という場合は、できる限り早く耳鼻科を受診しましょう。治療開始が遅れるほど、元通りにならないことがあります。

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