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【OHSUの講師紹介】Introducing Teachers

言語聴覚士 / 医学博士 / 学部教授【森岡 悦子】Michinao morioka

[学位]
医学博士
[専門分野]
高次脳機能障害学、失語症学
[研究活動]
失語症者の生活に必要な社会的支援
高次脳機能の障害機序とそのリハビリテーション
[研究内容]
失語症の言語機能と実用的コミュニケーション能力との関係
文字の読み書き機能
高次脳機能障害の障害機序
[所属学会]
日本高次脳機能障害学会/日本音声言語医学会/日本神経心理学会/日本認知心理学会
[授業担当科目]
高次脳機能障害学/高次脳機能障害1/高次脳機能障害2/高次脳機能障害3/コミュニケーション・リハビリテーション学

[これまでの活動]

  • ~2006リハビリテーション病院勤務
  • 2006~2010姫路獨協大学 教授
  • 2010~大阪保健医療大学 教授

私の教えていること

専門領域は「高次脳機能障害学」です。

専門領域は「高次脳機能障害学」という領域です。大脳では、外の世界から受ける視覚、聴覚、触覚などの感覚刺激を処理して物や状況を認識し、知識や経験を記憶し、情報を統合して、思考し判断します。また、考えを言葉で表現したり、行為として実現したりします。「高次脳機能障害」とは、このような大脳の機能が障害された状態をいいます。
高次脳機能障害学という学問は、高次脳機能障害によってあらわれる症状から、脳の役割や脳のいろいろな領域がどのように機能し、また連絡しあっているのかを研究する学問です。
学問によって蓄積された知識をもとに、臨床症状をとらえ、障害のしくみを検討することは、「高次脳機能障害」を担う方々に、エビデンス(根拠)に基づいたリハビリテーションを提供することにつながります。

photo:森岡 悦子

最初の授業で伝えること

「障害」に向き合うのではありません。「人」に向き合うのです。

photo:森岡 悦子

「高次脳機能」とは、私たちが何かに注意を向けたり、学んだ事を記憶したり、話したり、考えたり、普段の生活の中で、あたりまえに使っている機能であることを伝えます。
たとえば、ペンをだされて、それがペンであって、文字を書くもので、その使い方がわかるのも脳が障害なく働いているからです。まずは、普段の生活では意識していない「高次脳機能」を、学生自身が自分の中に見出すように伝えます。
それは、言語聴覚士がリハビリテーションに携わる時、患者さんの障害に向き合うのではなく、対象者である“人”に向き合うのだということを原点としてほしいからです。
その障害があることで、生活の中でどんな問題が起きているのか?不安なことは何か?それをどうしてほしいと願っているのかを理解し、その思いに寄り添える人になってもらいたいのです。

学生のみなさんへ

セラピストとして「よくみて」「よく考える」力を身に付けていきましょう。

photo:森岡 悦子

リハビリテーションでは、一人の患者さんを、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーなど、多くの職種がチームとして支えます。そこでは、それぞれが専門的立場から関わるとともに、どの職種が何を目標としているかを十分に理解し、それぞれの領域の目標が達成されるよう互いに連携することが重要となります。
学生さんは臨床実習にでると様々な患者さんと出会い、症状について深く考え、学んで帰ってきます。本学では実習から戻るとすぐに症例についてディスカッションできる時間を設けています。よりよいリハビリテーションを提供するために、検査結果をしっかりと整理し、互いに意見交換をして、障害のしくみを検討したり、検証する方法を考えたりします。

photo:森岡 悦子

また、臨床実習ではご家族の思いに触れたり、医療チームの一員としての責任の重さを実感して戻ってきます。意見交換の時間は、学術的なことばかりではなく、患者さんとご家族との生活の在り方を想像し、考える時間でもあります。そうすることで、障害が起こるまで簡単にできていたことが、突然できなくなってしまうという現実を理解し、患者さんの落胆や思いに寄り添えるセラピストに近づいてゆくのです。
このように学生が一歩一歩セラピストに成長してゆく過程に立ち会えるのも、教員としての喜びの一つです。

photo:森岡 悦子

認知、記憶、言語など大脳の機能とその損傷によって起こる高次脳機能障碍を学ぶとともに、障碍(しょうがい)による生活への影響と社会的支援のあり方について考えてゆきましょう。豊かな推測力、柔軟な判断力、そして行動力を備えたセラピストを目指してゆきましょう! 森岡 悦子

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