中島祐介(なかじま・ゆうすけ)さん
言語聴覚専攻科1年生(※2017年12月時点)奈良県立大学出身 大学卒業後、約10年間織物メーカーで勤務。約3年前に父が脳出血で倒れたことをきっかけに、STに興味を持つように。大阪保健医療大学入学1ヶ月前までサラリーマンとして働いていた。
前職について
自分の将来像が見えず、悩んでいたサラリーマン時代
新卒で入社した織物メーカーで、営業から仕入れ、受注などの業務を担当していました。あまり深く考えずに就職したのですが、10年間会社員生活を送っている中で、いろいろ思い悩むようになっていました。 サラリーマンですから当然なのですが、企業としての目標と自分の思いにギャップを感じることも。このまま働き続けた場合、自分はどんな40代、50代になるのか?自分の将来の姿が見えなくなっていたんです。
STとの出会い
父の言語リハビリで専門職があることを知った
父が倒れたのはちょうどその頃。この時初めて失語症やSTの存在を知りました。身体のリハビリは知っていましたが、言語のリハビリもあるんだというのが当初の感想。それぐらい、STは縁遠い職業だったんです。 STとの言語リハビリを重ね、少しずつ父の言葉が増えていくことに、家族全員が喜びを感じました。そして、この体験を通して”何か自分にできることはないか、困っている人の力になりたい”と思うようになったんです。 当初は社会福祉士とSTで迷っていたのですが、対象者さまや周囲の人のサポートにつながる仕事がしたくてSTの道を選びました。
大阪保健医療大学入学の決め手
1年以上かけて何度も学校見学。根気よく相談に乗ってもらえた
身近にSTや医療職に従事をしている人はいなかったので不安もあったし、慎重に進めたいと考えていたので、入学まで1年以上かけました。実は学校見学にも4〜5回足を運んでいるんです。 この学校に決めたのは、生徒をたくさん集めたいというよりもSTを育てたい、STを世の中に広めたいという熱意を感じたから。先生や卒業生にたくさん質問をしましたが、その都度丁寧に誠実に答えていただいて不安を取り除けましたね。 最終的には、先生に顔も憶えられてしまって「とにかく入試を受けてみたら」と言われるほどで(笑)。身近に医療従事者がいなくてSTになろうと決めた当初は心細かったのですが、何度も学校見学に行き、話を聞くことで「ここで勉強しよう」と揺るぎない気持ちになっていました。
大阪保健医療大学の魅力
この学校には一体感やあたたかみがある
入学前は久しぶりの学生生活にウキウキしていましたが、授業を受けてそのウキウキは消えました。予想していたよりも、僕自身勉強のやり方を忘れていて…。毎日もがきながら進んでいます。 でも、様々な分野の専門の先生が教えてくださる内容は興味深いものばかり。座学の講義だけではなく、保育所見学や対話会、嚥下実習など対象者の方と関わる授業も1年次からあり、勉強になります。 学校生活では、先生も生徒もみんな一緒にひとつの目標に向かっているのだなと感じることもしばしば。クラスメイトとわからないところを聞きあったり、先輩に相談に乗ってもらったり、真剣だけどあたたかい雰囲気があるのもこの学校の良さだなと思います。
読者へのメッセージ
年齢やキャリアは関係なし!勉強したいと思った時が適齢期
仕事を辞めることや世間体などを考えて進学に悩んでいた時、年上の人に「まだ若いのにどうしてやろうとしないの?40代から見たら30代は若いし、50代から見たら40代は若い」と言われ、ハッとしました。 やろうと思っている時に飛び込まなかったら、時間はどんどん過ぎて後悔する、そう思って今の僕がいます。 もし悩んでいるのなら、ぜひ説明会に参加して、先生や先輩方に直接お話を聞いてみてください。いろいろ相談に乗ってもらえますよ。